外食チェーン最近の新メニューや新業態

「2月は逃げる」とはよく言ったもの,特に令和2年2月はコロナウィルスで騒然とした中,あっという間に過ぎていきました。新聞もネットもネガティブなニュースが多く,巷は外出を控えるムードでなんとなく空気が停滞したように感じられます。こういう時こそ滋養強壮,栄養価の高いものを食べ適度に体を動かし十分な睡眠をとって免疫力をキープしたいところです。ということで,今月は少し明るめの話題を取り上げてみることにしました。注目の新商品,新業態をいくつか見ていきましょう。

①シュクメルリ鍋 松屋

『シュクメルリ』とは,「にんにく」と「とろけるチーズ」の”ホワイトソースで鶏もも肉を煮込んだジョージア料理”です。 北にロシア,東にアジア,西にヨーロッパ,南に中東という位置のジョージアは,様々な地方の特性を含んだ料理が多く,日本人の口に合う美味しい料理がとても多いと言われております。

(出所:松屋フーズHPより)

やはり,新商品のトップバッターは松屋の「シュクメルリ」でしょう。最近では韓国料理のタッカルビ(鳥のキムチ鍋)にチーズを入れた「チーズタッカルビ」が少し流行りましたが,ほとんど日本人になじみのないジョージア料理をオンメニューしたきたのには驚きました。チーズと言えば,ゼンショーの「ラパウザ」でもチーズフォンデュが定番化しており,溶けるチーズを鍋で食べるという食文化も日本に根付きつつあるのかもしれません。

②アロスティチーニ サイゼリア

(出所:サイゼリアHPより)

イタリアのアブルッツォ州の郷土料理である「アロスティチーニ」(ラムの串焼き)は人気急騰のため販売休止のようです。そういえば,最近はスーパーでもラムチョップをよく見かけるようになりました。15年ほど前に東京でもジンギスカン鍋ブームがありましたが,最近の肉ブームでラム肉に限らず馬肉専門店なども増えてきました。また,ラム肉はグリルではなく「ラムしゃぶ」という業態も北海道から東京に進出してきています。まだまだ肉ブームは続きそうです。

③肉骨茶そば 富士そば

(出所:ダイタン社HPより)

肉骨茶は,にんにくとスパイスたっぷりで豚肉を煮込んだ東南アジアのスープ料理です。二日酔いにも効くということで年末の忘年会シーズンに合わせ投入され,そのコンセプトが受けて人気商品となっていましたが,やはりコロナの影響でイベント自粛,ということになりました。最近は激辛ブームが進化して「花椒」(中国山椒)がブームになってきています。一昨年のパクチーブームもあり,日本にはアジア圏の料理,エスニック料理が,もっと日常的になってくるのかもしれません。

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